子供に手袋やミトンをいくつか編んできました。
いわゆる「普通のミトン」の編み図(パターン)はラベリーや書籍に沢山載っていますが、子供用のミトンであれば、ベルンドケストラーさんの「いいね!ミトン」は本当に秀逸だな、と思うのです。
子供用ミトンの編み図(パターン)はいいねミトンがおすすめな理由
ベルンドケストラーさんのいいねミトンが、子供用ミトンにピッタリな理由はいくつかあります。
編み方が簡単
ベルンドケストラーさんのいいねミトン、その独創的な構造から一見難しそうですが、技法はいたって簡単です。
ゴム編みとメリヤスと増し目ができれば、基本の形のいいねミトンは編めます。
増し目はkfbという方法を多用します。kfbという増し目の方法は、日本の編み物本ではあんまり出てこないような気もしますが、ラベリーなど海外では盛んに使われている技法のため、覚えて損はありません。
特に難しくはないですし、「ベルンド・ケストラーのミトン」の中には分かりやすい編み方解説が乗っているので大丈夫です。
編み物初心者だけど、子供にミトンを編んであげたいな、という方にもお勧めできます。
親指から一気に編める
「ベルンド・ケストラーのミトン」の副題はその名も、「親指から一気に編める」です。
本を見ているだけですといまいちピンとこないのですが、編み始めてみれば確かに、親指をまず初めに、指先の方から編んでしまい、そのまま糸を切ることなく、ミトン本体を編み上げます。
最後に小指側にあたる部分を編みながら閉じて完成です。
一般的なミトンは、親指を手のひら側に作るにせよ手の側面に作るにせよ、独立して作らねばならず、一度も糸を切らずにミトンが編みあがるという経験はありません。
親指の指先側から編み始めて、一気にミトンが完成するというのは、本当に驚きですし、編みやすくて素晴らしいです。
両手が同じ
ベルンドケストラーさんのいいねミトンは、特別な装飾などをしない基本の形のミトンであれば、左右同じものが編みあがります。
子供、特に幼稚園保育園の頃(男の子などは小学生低学年でも)は、右手と左手の決まっているミトンは子供には見分けがつかず、うまく手にはめられなかったりします。
いいねミトンは左右が同じなので、左右を気にすることなく手にはめることができるので子供も使いやすいです
いいねミトンの基本形は指だしミトン
いいねミトンは基本の形と、いろいろな編み方や装飾の施された応用型と、両方書籍には載っています。
いいねミトンの基本形は、指だしミトンです。
子供は外遊びの時にもいろいろさわったり、拾ったりしたがりますので、できれば指先が出ているほうがいいです。
ベルンド・ケストラーさんのいいねミトンの注意点
注意点というほどのものでもないですが、いくつか気になった点です。
両手分の同時編みはできない
靴下を編む方などに広がっている「左右同時編み」
普通のミトンでも左右同時編みは可能ですが、いいねミトンはその独特な構造から同時編みは無理です。
片手ずつ完成させることになります。
パッと見ミトンぽくない
身もふたもない感じですが(苦笑)
いいねミトンは手にはめるとすごくフィットしてつけ心地もいいのですが、手にはめず、平置きの状態だと、一見なんだかわからない・・・かもしれません。
それほど独特な構造なのです。
いわゆるミトンの「形状的なかわいらしさ」を期待すると、ちょっと裏切られた感がするかも。
あ、もちろん、いいねミトンがかわいくないといっているわけではないのですよ。
ただ、いわゆるミトンっぽくは見えないので・・・
子供用ミトンの編み図(パターン)ならベルンド・ケストラーさんのいいねミトン まとめ
思い立ったらすぐ編める、一気に編める、という点で、ベルンドケストラーさんのいいねミトンはすごくいい編み図(パターン)だと思いまう。
独創的で、編んでいて楽しいですしね。
美しさ、見栄え、デコラティブといったところを追求するような、おしゃれな手袋というより、実用的な指だしミトンが簡単に出来上がるので、子供用ミトンとしては本当に適しているなと思います。
編み物初心者の方でも、落ち着いてやればきっとできますので、ぜひ挑戦してみてくださいね。
それでは。