編み物は代表的な編み方は2種類、棒針編み(knitting)とかぎ針編み(crochet)があります。
棒針編みで使う棒針には、大きく分けて2種類あります。
- 棒針(棒のみ)
- 輪針(棒にコードがついている)
この記事では、これから棒針編みを始めよう、という場合、どちらの針をそろえていくのが良いか、どちらの針がおすすめかを解説していきます。
もちろん人によって好みがあり、どちらが使いやすいとは一概には言えないのですが、私は輪針をそろえていくのをおすすめしています。
独学で編み物を始める手順については、「編み物の始め方|初心者が独学で編み始める手順」に一通りまとめています。
棒針と輪針の違い
棒針と輪針の形状の違いや特徴をざっくり説明します。
棒針
実は棒針にも2種類あります。
- 片方に玉がついていて2本1セットのもの(2本針)
- 両先端がとがっていて、4~5本1セットのもの(4本針・5本針)
2本張りは、編み地をひっくり返しながら往復に編む平編みにつかい、4本針・5本針は基本的には筒状に編んでいく輪編みに使います
2本針で輪編みはできませんが、4本針・5本針は平編みもできます。
輪針
2本の針を曲げ伸ばしのできるしなやかなコードでつないだ形状です。
コードの長さは各種ありますが、20~120㎝ほどが一般的。
輪針という名のごとく、輪編みに使いますが、平編みも可能です。
棒針よりも輪針をおすすめする理由
棒針と輪針、作品によってや、好みの違いはあるとは思いますが、使い慣れてしまうと棒針よりも輪針のほう尾が格段に便利に感じます。
輪針には棒針にはない利点がたくさんあります。
輪針で棒針の代用ができる
棒針でも、4本針や5本針なら輪編みができますが、2本針は輪編みには使えません。
ですが、輪針なら輪編みも平編みもどちらも対応できるため、棒針が必要な場面が実はありません。
作るものに合わせて輪針のコードの長さごとにそろえていく必要があるようにも思えますが、マジックループという技法を使うことで、長めの輪針で小さい円周のものも編めてしまいます。
つまり、長めの輪針さえあればほとんどのものが編めます。
収納が省スペース
輪針はコードの長さは色々ありますが、手に持って編む針の部分はどれもあまり変わりがなく、さほど長くはありません。
コードはくるくると巻いて収納すればよく、棒針に比べれば収納は省スペースで済むといえます。
持ち歩きしやすい
輪針はコードの部分は柔らかく、曲げ伸ばしできるので、編んでいる途中でもくるくるとまとめると小さくなります。
針にかかっている目の部分をコードのほうに動かしておけば、編み目が針から外れにくくもなります。
そのため、小さく丸めてバックなどに入れてやすく、旅行先や外出時などに持ち歩くこともしやすいです。
転機のいい日の公園や、カフェなどで編んだりするのは気分転換にもなってとてもおすすめです。
棒針と輪針、迷ったら輪針を買うのがおすすめ!
私も編み物を始めた当初は、まずは2本針、その後4本針や5本針を買っていました。
その後、輪針の存在を知って使い始めてみると、和張りの便利さに驚くばかりで、今や棒針はほとんど使いません。
靴下や手袋、帽子など、輪編みするものはもちろん、セーターなどをウェア、ショールのような平編みの大きなものも、すべて輪針で編んでいます。(私が輪針で編んでいる作品例はこちらです)
もし、今から編み物を始める、棒針と輪針、どちらが便利なんだろう、どちらを揃えていけばいいのだろうと考えているのでしたら、絶対に輪針がおすすめです。
輪針にしかできないことはいくつかありますが、棒針、特に2本針にしかできないことは特にないです。
輪針さえあれば、小物から大きなものまで、輪編みも平編みもすべて対応可能です。
一般的な輪針は針サイズ、コードの長さを検討して選択します。私はもっぱら普通の輪針を愛用しています。
コードと針が取り外せるようになっていて、付け替えられるものもあります。便利です。
それでは~
輪針のおすすめ編み物教本